2024年11月
「紛争の防止は政治の仕事、平和の建設は教育の仕事」
園長 内藤かず子
過日園内研修を行い、そこでは保育室内環境を見直すことの具体的なこととして玩具を保育士自身がきちんと「この玩具で遊ぶことで子どもの発達とどのように関連しているか」「この玩具はどのような意図で作られているのか」などを考えながら新しく購入したいくつかの玩具を実際に手にして考えてみました。
玩具を購入しようとインターネットで調べてみると「知育玩具」「モンテッソリー知育玩具」などと書かれているものも数多くありました。
モンテッソリー保育教育を実践している園はきちんとした用意されたモンテッソリー教材があり、その教材を扱う者も研修を受けて資格を習得しています。
のっぽ保育園はモンテッソリー教育をベースに保育教育をしていますが、そうした教材はありません。
モンテッソリーの『自己教育力』(子ども自らが学び、成長していく力)に共感し、こども主体の保育をしたい(一人ひとりを大切にする保育)。また『その自己教育力を育むためには子どもが生活する環境をきちんと我々大人が用意する必要がある』との考え方を実践するために必要な研修でした。
具体的に「子どもが遊びたい時、自ら遊びに集中し満足できる玩具や室内環境を作るためには、そして子どもの遊びの動線や子どもの興味や関心(敏感期)に適した玩具であるかどうか等」です。
研修から約1ヶ月半、少しずつ新しい玩具の取り扱いに慣れ、集中して遊んでいます。勿論従来のパズルやかたはめも、自ら選んで、完成したものを元に戻す(片付け)、ままごとでは調理する人、食べる人などごっこ遊びで役割を楽しんで(2歳児)集中した遊びが展開でできるようになりました。
モンテッソリー教育は主に就学前の教育としては多くの方がご存じですが、実はモンテッソリー教育は発達を4段階に分け、第一段階(0歳~6歳)<身体的自立>、第二段階(6歳~12歳)<精神的自立>、第3段階(12歳~18歳)<社会的自立>、第4段階(18歳~24歳)<精神的、道徳的自立>と分けています。
日本では主に就学前のモンテッソリー教育はその考え方に共感した幼稚園や保育園が実践していますが、小学校や中学校で取り組んでいるところはあまり聞いたことがありません。
なぜでしょう?日本の義務教育は個々の教育より集団としての教育が主であるという考え方から、こうしたモンテッソリー教育が受け入れられなかったのかも知れません。
そして、モンテッソリーは「世界平和には教育が重要な役割を持っている」と考えていました。
『紛争の防止は政治の仕事、平和の建設は教育の仕事』と著書にも書いています。
教育の力は無限です。世界が今、世界平和とはかけ離れた状態に向かっている?!ようにも思います。これからどうなるのか……。とても心配で不安です。『この子たちの未来を確かなものに!』
教育保育に携わるものとして私たちは肝に銘じていなくてはいけません。
