一般社団法人Mana まな保育園

園長コラム

2025年02月

「(大好きな)“まえじーじ”が鬼になっちゃった!・・・」

園長 内藤かず子

「鬼は~外」「福は~内」と節分には豆まきをします。皆様のご家庭ではいかがでしたでしょうか?

私が幼い頃は、節分で思い出すのは、外が暗くなり始めてから、近隣の子どもたちが集まって、お菓子まきをしているお宅にお邪魔してお菓子拾いをしたことです。暗い部屋に通されて、家主が「鬼は~外」「福は~内」と言いながら蒔くお菓子を拾うのです。暗い部屋で蒔かれるので大体の“勘”で拾い集め、電灯がついて明るくなった途端にお菓子を見つけて皆が拾いに行くのです(楽しかったです)。今のようにいつでもお菓子が食べられる環境ではありませんでしたから、豆まきで拾ったお菓子を毎日楽しみながら食べたことを思い出します。

保育士になって保育園での節分の行事として、この暗い部屋でのお菓子まきを子どもたちにも経験してもらおうと、毎年行っていました。

時代が変わると共にこの暗い部屋でのお菓子まきにも変化が!?・・・・

暗い部屋でのお菓子まきは、子どもたちはワクワクドキドキして楽しんだのですが、明かりがついてまだ拾われていないお菓子を見つけても取りにいかないのです。「ほら、ここにあるよ!」と子どもたちに知らせても「そのお菓子はいらない」と言って落ちているお菓子を横目に、今拾った袋の中のお菓子を確かめている子どもたちが次第に増えてきました。

のっぽ保育園では子どもたちが0.1.2歳児と小さい子どもたちですので部屋を暗くしてのお菓子まきは当然ながらできません。年齢的にもお菓子まきは、楽しむことよりも部屋を暗くすることだけでもただ怖がらせるだけですからあまり意味がありません。

そして節分には鬼の登場も保育では欠かせません。以前は保育士が鬼のお面をかぶってバットをリメイクした金棒をもって、「これ以上の怖い鬼はいないぞー!」と言わんばかりの演出で節分の行事を保育園で行ったのでした。

それを今、そうした節分行事を行ったらどうでしょう?子どもを怖がらせる保育として「不適切な保育」と思われるかも知れませんね(笑)

今年ののっぽ保育園での節分も鬼が登場しました。それももじゃもじゃ頭に角をつけた黄色のシマシマの“鬼のパンツ”をはいた赤鬼です。

クリスマスの時もそうでしたが赤い服を着て白髭をつけたサンタクロースが登場しました。この時も「サンタさんが来た!」という喜び、興味を示す年齢よりもまだ幼い子どもは「知らない変な人?が来た!」で怖がり泣き出す子がいることを想定して「このサンタさんは“まえじーじ”(大家さんの前島さん)であることがわかるように変に変装するのはやめ始めからわかるように演出した「“まえじーじ”サンタ」でクリスマス会を行ったのです。

今回の節分での鬼は去年と同じ鬼は、“まえじーじ”です。今年は去年と違って“まえじーじ”の演出もあり、衣装もメイクも少々凝っていました。(前島さんはわざわざお店で鬼の衣装を購入してそれを身につけできるだけ本物!?の鬼に格好は近いものになっていたのです)職員も今年の鬼は去年と違う!?と思いました。

案の定鬼が登場すると怖がって保育士にしがみついてくる子もいます。しかしよく見れば“まえじーじ”なのです。それで子どもたちは安心するかと思いきや今まで以上にも泣き出す子が!! 保育士は「怖くないよ、“まえじーじ”だよ」というとその子は怖くて泣いていのではなく「(大好きな)まえじーじが鬼になっちゃった!・・」と泣いていたのです。

そうです。“まえじーじ”の鬼はとてもリアル(衣装を着けての恰好)だったのですから。

あまりにも“まえじーじ”の鬼の格好がリアルだったがために「本物の鬼になった!」と思って悲しくなったようです。

今までに経験したことのない節分であり、改めて子どもの感性の豊かさに驚いた我が園の今年の節分でした。

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