一般社団法人Mana まな保育園

園長コラム

2025年01月

「子育ては大変!かな?」

園長 内藤かず子

新年あけまして おめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年はどのような年になるのでしょうか?

世界各国の政治不安、生活、経済の格差の拡大 、地球温暖化による自然現象の変化、少子化に歯止めがかからない日本、等々で、期待よりも不安が大きい?と思える新年を迎えました。

勿論、期待することもあります。デフレからインフレで値上げラッシュ! 今年はそれに伴って賃金もアップ! 誰でもが安心して豊かな生活ができる社会へ。2025年はその第一歩であってほしいと期待するのです。

私は今や人間社会が大きく変わる転換期であるように思います。その時に私たちは今この時間、共に生きているのです。私たち人間が生きている時間は長くて100年です。しかしこの地球で、否宇宙での時間は現在に至るまで果てしもない時間が流れているのです。そんな中での今は大げさかもしれませんが人類の大きな転換期だと思ったりするのです。

お正月に孫たちと近場に一泊旅行でホテルでの夕食バイキングでの一コマから。子育て真っ最中の若いご夫婦の子どもへの対応を見ながら自分の子育て時代を思い出しながら、子育ての大変さを垣間見た次第です。

1歳半から2歳くらいの男児でしょうか?何でも興味があるので動きがとても活発!母親が食べ物をとりに行っている間男児は子ども用の椅子にすわり、父親はその隣りに座り何やら語り掛けているのですが、そのうちに男児が飲んでいたブリックジュースのストローからジュースが飛び出し、父親の浴衣に直撃! 慌てた父親はそのジュースを取り上げ、自分の濡れた浴衣を拭いている間に、男児は、そばにあるケーキを握りつぶしテーブルをトントン、表情はご機嫌そのもの(生クリームの感触が気持ちよかった!?)。それをみた父親は自分の濡れた浴衣を拭いていたおしぼりで今度は男児のクリーム塗れになった手を拭いて・・・とこんな具合。今度は母親と交代して父親が食べ物をとりに行っている間、向かい合って座った母親は何品か自分の口に入れ、男児にもスプーンで食べさせている様子が・・、もぐもぐ美味しそうに食べていました。そのうちに男児は、椅子から立ちあがってしまい、向かい合わせに座った母親は立つことは制御できずにただただ子どもの手をつかんで椅子から落ちるのを防ぎながら父親の戻るのをじっと待っている姿が・・・。父親が戻りやっと両親がお互いに子どもをみながらの食事が始まりました。その間子どもはお皿にあるものを手掴みで美味しそうに食べながら、時に気にくわないと口から出し、それを母親が片付け、父親が子どもの汚れた手や口を拭き・・・といった食事風景(いやはや私もこんな風にして子育てしたなあ。いつになったらゆっくり食事ができるのかと、誰にも邪魔されないでゆっくり食事がした~い! と思ったものでした)

そのうち男児の動きが止まったのが大きな窓から見える外の河川工事のダンプカーやシャベルカーが男児の視界に入った時です。暫く、今までの動きはどこへやら、微動だにしないでダンプカーやシャベルカーの動きを見つめているのです。両親はそれに気づき一緒に子どもと見ながら優しく何やら男児に言葉かけをしながらも、同時に食事を両親は今のうちにと言わんばかりに美味しそうに食べ始めました。

と、こんな具合で保育園の子どもたちもきっと家庭では少なからずこんな様子かな?改めて子育ての大変さを思った次第です。しかし、それも時間が流れ子どもたちが大きくなればいつの間にか忘れてしまい、食事を楽しむこともできるのです。子育ての大変さはホンの一時です。がんばろ~ね。

一緒にいた私の娘もその親子を見ながら「私は、ブリックジュースを子どもに飲ませる時、練習させたよ。」と。

孫たちは自分もそんな時があったことを前述の男児と重ね合わせたのかニヤニヤ。その子どもは今や大学2年生、高校3年、中学3年です。

自分に与えられた時間をどう使うか。人それぞれですが子育ても人生の中で味わってみるのもいいのかも知れません。

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