2026年07月
「幼少期の主体性~マリアモンテッソリ~」
まな保育園ではマリア・モンテッソリー(1870~1952)の「自己教育力」という「本来子どもが生まれながらに持っている自らが成長する力」に基づいて保育しています。そしてもう一方で「子どもの主体性」を育てることも大切にして保育しています。
「自己教育力」と「主体性」は相互に絡み合って子どもを成長させているように思います。
大人が子どもに何かを教え込むのではなく、主体性とは「自分の意思や判断に基づき、責任を持って自発的に行動する態度や性質のこと」です。しかし保育園の子どもたちは、責任を持って自発的に行動できるかはまだまだ幼さゆえにそこまではありません。
しかし、決められたことをそのまま受け入れる生活ではなく、少しでも自身が選択できる環境があれば「その子らしさ、主体性が発揮できるのではないか」と考えます。
保育室もできるだけ多くの遊びができるよう環境を整えます。子どもたちの様子を見ていると、毎日大好きなお友だちとままごと遊びを中心に遊んだり、またブロックで色の組み合わせを楽しんだり、型はめパズルを「もう一回」完成すると「もう一回」と何回も何回も繰り返していたり、職員の読む絵本の周りに集まって聞いていたり等々子どもたちはそれぞれに遊びを楽しんでいます。そうした子どもたちを観察している私のそばにやって来て遊びを誘ってくる子もいます。
子どもたちを見ていると、時々本当に集中して一人で黙々と30分~40分以上も集中して遊んでいる姿にも出会うことがあります。一人で一つのことに。そうした時は、ただ見守り、声かけもしません。集中して遊んだ後は、その子なりの満足感もあるのでしょう。そこには自己教育力も育っているように思います。
登園してきた子がいつもの雰囲気と違う(着ている服から)と思っていると「朝自分で服を選んで着ました。」の保護者の方からの言葉に納得。いつもはきれいにコーディネートされているのでそのギャップに「??」とこちらはなってしまいますが・・。こうして自分で選べる環境は、主体性を育てる第一歩とも言えるでしょう。ご家庭でも自分で選ばせることもいいでしょう。しかし以前、自分で選ばせたら冬に夏服を選んで登園した子もいました。すべてのものから選ぶのではなく、保護者が選んだ何組かを子どもに選ばせるといいでしょう。「〇ちゃんが選んだ服素敵ね」と言葉を添えて。
「自分で決めた!」、「自分がやった!」、ことは子どもにとっては自信につながります。ですから「いいね」だけではなく「〇ちゃんが選んだこと、〇ちゃんが決めたこと、いいね!」とその過程を認めることが主体性を育てることになるのです。
マリアモンテッソリーはイタリアのファシズム(独裁)の中で、自らが開設した「子どもの家」を軍国主義的教育に利用されることを拒んで亡命もしています。
また、「幼少期から自分の意思で選択し、自立し、他者を尊敬する経験を積んだ子どもは、大人の不当な権力に盲従しない」と「教育こそが平和の武器でもある」と説き、ノーベル平和賞に3回もノミネートされました。
幼少期の教育(保育)が未来を創ります。戦争のない社会をつくるためには、マリアモンテッソリーのような考えをもって子どもたちの保育、教育ができるまな保育園でありたいと思います。
