2025年07月
「能力(タラント)を生かす」
園長
今年の梅雨は?と思いながら7月4日にあっという間に梅雨が明け、毎日暑い日が続いています。
私が小学生の時は、夏休みの宿題で毎日天気と気温を記入するようになっていました。その時私は温度計で気温を計ることを知り母に購入してもらった温度計で毎日温度を計っていたことが夏休みの思い出の一つになっています。その頃、30℃~32℃で33℃になると「今日は暑いね。プールに(学校のプール開放)に行ってきなさい」と言われて友だちと一緒に行ったり、近くのかき氷の出前(デリバリー)を頼み、また井戸で冷やしたスイカを家族で食べたことを思い出します。今のように37℃~40℃の気温なんて想像も当時は想像もできませんでした。
地球温暖化は産業革命以来、進んでいます。これから先どうなっていくのでしょう?
便利な生活と引き換えに地球温暖化が進んできたことは今一度私たちの生活を改めて見直す必要もありそうです。
私たちは一度享受したものは、なかなか手放すことはできませんが、やはりこの温暖化による異常気象は将来とても不安です。「この子たちの未来を確かなものに」していくのは私たち大人の責任です。
温暖化の主な原因となる二酸化炭素排出は経済と大きく関係しますから、経済優先となると二酸化炭素の排出は多くなることは誰もが分かっていますが、今は「アメリカ ファースト」のトランプ大統領の考えで経済優先のかじ取りに世界が、振り回されている?!とも思えてなりません。
世界が今までお互いに、協調し、努力してきたことが、(勿論そうしたことばかりではなくお互いの利害関係を含めても少なからず人間としてどうあるべきかを基本に行われていた?)「自分さえよければ・・」的な方向になってきているようにも思います。そのように思うのは私だけかしら?・・・・・。
皆、それぞれに持っている能力は違います。私たちは(神様から)与えられた能力や才能(タラント)を得て生活をしています。
聖書にこんなたとえ話があります。
旅に出る主人から3人の僕(しもべ)は異なる額のお金(タラント)を預かります。5タラント、2タラント、1タラントを預けられた僕たちは主人が帰るまでタラントを運用し、それぞれに運用できた僕は主人から褒められ、タラントを地面に埋めてそのままにした僕は主人から叱責された。と言うお話です(マタイによる福音書25章)
私はこのたとえ話を
『私たちの能力(タラント)は誰もが得意、不得意があり凸凹です。人間社会ではお互いにその凸凹を生かすために自分の持っている能力を使って(運用して)こそ、その能力が社会に生かされるのです。どんなに優れた能力を持っていても自分の為(地面に埋めて運用しない)だけに使っては社会で生きる人として問われるのではないか。与えられた能力(タラント)は自分以外に使うことでその能力が生かされる。と考えたいと思っています。与えられた能力は運用(社会の為に使う)しなくてはいけませんね。
一般社団法人Manaは産声を上げたばかりですが、幸いにも「のっぽ保育園」の土台があります。法人として持っている能力、与えられた能力(タラント)を社会に還元(生かす)していくためにまず“居場所”をはじめようと思いました。
「世界経済」と「地球温暖化」、「人間社会の在り方」と「与えられた能力(タラント)をどう使う?」をこの夏改めて考えてみたいと思います。
